
今日は、子供アトリエtittaに通う小学三年生の子供のためにデッサン用の鉛筆を買いに行きました。
こんな真新しい鉛筆を見るのは久しぶりで、なんだか懐かしく眺めています。
tittaでは、小学生でもデッサンを始める場合、鉛筆をカッターで削る練習をしていただいています。
大抵、鉛筆デッサンを始めるのは4年生くらいからなのですが、鉛筆削りで削り慣れているこどもたちにとって、カッターで木を削りながら、芯を折らないように集中する時間は新鮮で面白いようです。
怪我をしないように手元に集中し、削りかすからほのかに香る木と鉛のにおいを感じながら、
すこしづつ、丁寧にとがらせてゆきます。
大抵、はじめのうちはがたがたの鉛筆に仕上がります。
それでも、そのがたがたをうまく利用しながら、ちょっと描きにくいなとか感じながら、
もう少し尖っていたらかけるのに、まっすぐだったら折れないのにと考えながら、自分で削った鉛筆で描いてゆきます。
そして、こんな風に削りたい、こんな風に描きたい、という気持ちががだんだんと合わさり、
表現と表現を支えるものの関係をこどもたちなりに理解してゆきます。
その道具を今日、ここまで完成させ、つくりつづけてくれている人たちへの感謝と尊敬の気持ちが、
今日も描くことに真摯に向き合える自分と繋がっているということを、一本の鉛筆に向き合うことから、
こどもたちなりにすこしずつ感じはじめてほしいなと思っています。
この鉛筆たちはどんな風に削られ形を変えててゆくのか、楽しみです。
世界を呼吸するように、様々なものを感じながら表現が在ってほしいと思っています。
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